「姿勢分析レポートをどのように書けばいいのかわからない」「患者に伝わりやすいレポート作成方法を知りたい」というお悩みをお持ちではありませんか?この記事では、弊社の姿勢分析・筋バランス評価システム『ゆがみーる』が出力する姿勢分析レポートを基に、書き方の基本と活用法をわかりやすく解説します。
1:姿勢分析レポートの基本構造とポイント
姿勢分析レポートは、患者の状態を可視化し、治療計画を立てるための強力なツールです。基本構造は以下の3つに分けられます。
・(1)姿勢写真:
静止時、運動時の姿勢の状態を簡易に作り出した正面立位、正面屈位、側面の姿勢画像を使って分析をすることで多角的に評価を可視化して表示し、ゆがみの重度の高いポイントを確認することができます。ゆがみの度合いを 矢印や数値を使って表すことで、例えば骨盤位置や前傾、後傾 の度合いなど特に注視するべき部分のゆがみも患者に分かりやすく印象付けることができます。患者の現在の症状と紐づけて説明をすることで、より丁寧な問診をすることができ、患者の信頼につながります。

・(2)アライメント図:
骨格のポイントとなる各部位を線でつなぎ、身体の左右バランスや重心位置を示す図。上半身から下半身までの身体のゆがみや傾きを視覚的に瞬時に把握することができるため、患者の実際の症状がどのようにゆがんだ体のバランスからきているかを伝えやすくなります。

・(3)チャート、スコア表示:
姿勢の評価項目ごとのチャート表による評価と総合評価のスコア化することにより、患者に現状のカラダのゆがみ度合いと治療による改善の進捗を分かりやすく伝えることができます。治療の継続に対するモチベーションに大きく貢献します。

※ 活用ポイント
- データの視覚化
視覚的に分かりやすいデータを活用して示すことで、患者が自分のカラダのゆがみに対する理解度と治療方針への納得感が向上します。 - 信頼関係の構築
治療による改善の進捗を数値や画像を使い丁寧に説明することで、患者との信頼関係を構築することができます。

姿勢分析におけるアライメント評価の重要性
アライメント評価では、骨盤や足部、上半身などの位置関係を確認し、姿勢や運動機能の問題を把握します。これにより、適切な治療計画が立てられます。
主な評価ポイント
- 骨盤: 骨盤の傾斜や歪みを確認。全身のバランスに影響。
- 足部: アーチや足関節の状態を評価。姿勢全体に影響。
- 上半身: 頭部、肩、脊柱の位置を確認し、不調の原因を特定。
骨盤帯と体幹の評価
骨盤帯は体幹と下肢をつなぐ重要な部分です。骨のランドマークや仙腸関節の可動性、軟部組織の状態を評価します。また、体幹では脊椎のアライメントや肋骨の動き、筋膜の緊張を確認します。
下肢の評価
股関節や膝、足関節の可動域とアライメントを確認し、筋肉や靭帯の状態を評価します。アライメント評価を通じて全身の問題点を特定し、根本的な改善を目指した治療が可能です。
2:姿勢分析レポートを患者に見せる際のコツ
レポートの提示方法次第で、患者の反応が大きく変わります。以下のポイントを意識しましょう。
- 問題点を強調する
グラフや図を使って課題を視覚的に示し、患者に自分の状態を理解してもらいます。
例: 「この骨盤の傾きが、腰痛の原因となる可能性があります。」 - 改善の可能性を示す
患者のモチベーションを引き出すため、改善可能性を強調しましょう。
例: 「この歪みをストレッチで1か月以内に改善しましょう。」

3:レポートを活用した治療計画の立て方
正確なデータを活用した治療計画は、患者満足度を向上させます。年齢層や職業に応じたカスタマイズが重要です。
治療計画の例
- 短期目標:
・1か月で骨盤の傾きを改善。ストレッチや筋バランス調整を提案。 - 長期目標:
・再発防止を目的に、生活習慣の改善や筋力トレーニングを含めたプランを策定。
注意点
- 具体的な目標設定: 数値やデータを基に現実的な目標を提示します。
- 患者に合わせたアプローチ: 年齢や生活環境を考慮した治療計画を提案します。

4.姿勢分析レポートで得たデータを説明するコツ
患者にデータをわかりやすく伝えるためには、専門用語を避けることが重要です。
具体例: 姿勢の左右差の説明
・「右肩が2cm高い状態で、首や肩に負担がかかっています。」
・「1か月のストレッチでこの左右差を半分にすることを目標とします。」
データの提示には視覚的な工夫も取り入れましょう

5.姿勢分析レポートが導入された施設の事例
実際の利用シーンをイメージとして、弊社の姿勢分析・筋バランス評価システム『ゆがみーる』での活用事例を紹介いたします。
導入施設での活用例
- 整骨院: 初診時のカウンセリングでレポートを提示し、信頼関係を構築。
- フィットネスクラブ: トレーニングプログラムの基礎データとして利用。
- リハビリセンター: 回復過程の評価に役立つデータを提供。